ストレスって、何だろう？

何気なく使っている言葉「ストレス」、さて、ストレスとはなんでしょうか。

私たち人間は、生きている中で様々な出来事「ストレッサー」に遭遇しますが、その遭遇した出来事が自分の対処能力を超えていて恐怖に感じると、ストレス反応としていろいろな症状や行動に影響してきます。

ストレスには、「ストレッサー」と「ストレス反応」という2つがあるという事です。

ストレッサー　→【人間】→　ストレス要因

↑（修飾要因）

考え方（認知的評価）、対処能力など

ストレッサーには、心理的なもの、環境からのもの、社会的なものなどがあります。

私たちがストレッサーに見舞われると、危険から身を守るために心身の防衛反応が起こります。心身（自律神経やホルモン）が、戦闘態勢に入る必要があるからです。

ストレス反応は長時間にわたってストレッサーを受けたり、とても強いストレッサーを受けた時に生じる生体反応です。人間の場合、ストレス反応は、心理面、身体面、行動面に現れます。

心理面に現れると、情緒面では、不安、イライラ、落ち込み、孤独、疎外感、無気力、緊張、怒り、などの様々な感情が現れます。心理的機能の変化としては、集中力、思考力の低下、判断・決断力の低下、などが現れたりします。

身体面に現れると、動悸、頭痛、悪寒、腹痛、疲労感、食欲の減退、めまい、嘔吐、下痢、睡眠障害、などとなって現れます。

行動面では、怒りの爆発による喧嘩や暴力、過激な行動、引きこもり、拒食・過食、吃音、ストレス場面からの回避行動、などです。

ストレス対策を考える時、自分が今遭遇しているストレッサ―に、早く気が付けばいいのですが、職場では「担当しているんだからやるのが当たり前」だったり、上司からの理不尽な命令も、「期待されているんだから頑張らなきゃ」とか考えていると、気が付くことは難しくなります。

なので、私としては、ストレス反応に注目することをお勧めします。

そのためには、日ごろの自分の体調や行動を把握している事が大切です。

なんだかいつもより疲れが抜けない、大好きな趣味が全然楽しくない、買い物の額が急に増えた…など等、その変化が、ストレス反応といえます。

そこから、ストレッサ―は何なのか、振り返ってみると良いと思います。

次回は、ストレス場面（逆境）について対処法（コーピング）についてです。