夢・銀河鉄道

今朝、目が覚めた時、夢が思い出せずに悔しい思いをしました。

気分のいい夢だったのに、残念です。

夢といえば、思い出すことがあります。

実は私、9年前のある日、交通事故にあいました。

自転車で自宅近くの坂道を下っている最中、

停車中のワゴン車に、私の自転車の買い物篭が引っかかり追突しました。

私の体は、宙を舞ったのです。

救急車で、近所の脳外科の病院に運ばれ、入院中しました。

入院中、色々な夢を見ました。

その中でも、とても印象に残っている夢があります。

その夢の中で、私は、どうも銀河ステーションらしきところに立っていたのです。とてもキラキラ光る美しい列車が夜空を飛んできて、私の目の前に止まって扉が開きました。

私は何故か“乗らなくてもいい”と思い、そのまま列車が通り過ぎるのを見送りました。

＂これって、銀河鉄道だよね…宮沢賢治が書いていた童話に出てきていたなあ～“と、ボーッと考えてその美しさに見とれていたことを覚えています。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を久し振りに手に取ってみました。

ジョバンニと親友のカムパネルラは、ふたりで銀河鉄道に乗っていました。

ジョバンニは夢から覚め、帰ってきましたが、カムパネルラ帰ってきませんでした。

ジョバンニは、その夜、カムパネルラが川に入って、戻ってこないことを知ったのです。

私は、あの夜、夢の中で銀河鉄道にならなくてよかった。

もし、乗っていたら、今、私はここにいるのだろうか？

とか、考えてしまいます。