コーチの存在意義

大坂なおみ選手が全米オープンテニスで優勝した。この素晴らしい快挙に、素晴らしいコーチとの出会いがあったようだ。

TVの報道でもこの話題は、かなりもちきりだ。

それにしてもアメリカで暮らしている日本人とはいえ、堂々とした彼女の試合運びに驚嘆した。同じ日本人として大坂選手をとても誇りに思う。

さて、彼女のコーチ、サーシャ・ベイジンコーチは、選手の良いところを引出す名人だと思う。彼のコーチとしての能力のすばらしさは、同業に近い仕事をしている私にもよく分かる。そしてその苦労も分かる。

カウンセリングでクライアント様と話していて、私の頭にいつもあるのは、この目の前のクライアント様がどうしたら持てる力を発揮でき、幸せになれるのだろうか、という事だけだ。だから、うまく行ったときは、仕事柄、守秘義務がありその内容は他言できないので、ひとりでニンマリしてしまうだけだけど、何とも言えず嬉しくなる。

現在、日本の体操界、レスリング界、ボクシング界などの競技界で、東京オリンピックを2年後に控えて、大きく揺れている。

若い選手たちは、その感覚が昔とはかなり変わってきているので、根性論と上から目線の指導だけでは、存分に成長することは難しいのではないだろうか。日本のスポーツ界でも、他の分野でも、そろそろ個人コーチングの価値を見直してみてはどうだろうか。

コーチング、カウンセリングなどを生業とする私は、自分の力を磨くことはもちろんだが、日本人に、コーチングやカウンセリングの良さを知っていただきたいと心から思う。

そのために苦戦しているのが、私の現状でもある。