アサーションはストレス対策です

こんにちは、未来サポートカウンセラーふじいさちこです。

今日は、アサーションについてです。

職場の悩みの多くは「人間関係の悩み」です。その多くは、コミュニケーションがうまく取れないことです。コミュニケーションは、話すことと聞くことですが、意外に難しいのが『話す』こと、つまり自己主張なのです。

強く自分を主張してしまうと「押しが強いイヤな人」という印象を与えてしまいますし、必要以上に謙遜して相手を立ててしまうと「自分の意見がない人」という弱々しい印象を与えてしまいます。どちらも長い目で見ると人間関係がうまくいきません。

カウンセリングの現場では、自己主張の方法として「アサーション」という手法をお伝えします。爽やかに自分を主張する方法です。強い自己主張は攻撃的コミュニケーション、逆に自分を主張しないのが受け身的コニュケーションです。そして、攻撃的でもなく受け身的でもない爽やかな自己主張が「アサーション」です。つまり、あなたもOK、そして私もOK、を目指すコミュ二ケーションです。

さて、前回お話しした外向性と内向性の方に「アサーション」を説明しました。仕事を依頼されると断れないと言っていた外向性の方は「基本的に相手の方を大切にしたいので、自分から仕事を断ることはしません」と、ある意味否定的で、独自のコミュニケーションをとっているようでした。

一方、内向的な方にアサーションの説明をしたところ、納得されました。でも、暫くして「私は、後輩に対してはアサーションしていたように思います。でも先輩にはできていなかったような気がします」とおっしゃるのです。その方は、後輩の面倒をよく見ます、しかし上司に対しては、やや厳しい見方をしており不満もあったようで、その不満がいつの間にか攻撃的なコミュニケーションに姿を変えていたらしいのです。

アサーションはそれなりに難しいコミュニケーション方法です。しかしマスターすれば上手く自分を表現することができ、あなたもOK、私もOK、のコミュにケーションが成立し人間関係もかなりスムーズに運ぶことが多いのです。

アサーションの順序は、＜現状をしっかり把握し表現、自分の感情を明確化し表現、次に何がどう変わればよいのかを明確にして提案＞です。是非この順番で話を組み立て、練習してみることをおすすめします。練習を重ねることで自己主張がスムーズに運ぶようになります。

さて大切なのはアサーションの目的です。自分の意見を通すことが目的ではありません、相手も自分も大切にしたコミュニケーションで、自分にストレスを溜めないというストレス対策が目的です。

ゆめゆめ、相手をコントロールしようとは思わないでくださいませ。

以上、ありがとうございました。