箱庭で中年期の自己実現

皆様こんにちは、心理カウンセラーのふじいさちこです。

箱庭は、箱庭療法として子どもたちの遊戯療法としてよく使われる心理療法です。しかし、大人にとっても、とても有益な効果が得られます。

中年期になると、私たちはこれまでの自分の生き方を振り返り、立ち止まったり迷ったり、どこに向かって進んだらいいのか分からなくなり迷子になったりします。
ユング博士が言うところの中年期危機です。

そのような迷子になった時に大きな効果を発揮するのが箱庭作りです。箱庭は、ほとんどが無意識の力によるものです。箱庭を意識的に作ろうとすることもできるのですが、箱庭を作っていると童心に返りなんだか遊びたくなって、そして楽しくなって、いつの間にか我を忘れて没頭してしまうのです。意識的に作ろうとする事のほうが、難しくなります。だから、無理せず無意識にお任せした方がいいのです。

中年期には、これまで自分が生きた道を振り返って、これで良かったのかなぁ本当の自分を生きてきたのだろうか、何か忘れ物をしたような、そんな気持ちにさせられるものです。
その時、箱庭を作ると無意識は、こっちだよと新しい道標を示してくれたり、そっちじゃないよ見方を変えてみたら、とか教えてくれるのです。

私たちには、もともと自己実現の傾向性がありますが、意識的に自己実現しようと思うとどうしてもがんばりすぎたり、方向を間違えてしまったりします。そんな時、無意識の自己実現を助ける力をお借りしては、いかがでしょうか。

箱庭を作っていたある作り手さんが、「どうしてここに大きなポストを置いたんだろう？この小さいポストの方がバランス的には風景としてとても良いと思うのだけど、私はどうしてもこの大きなポストを置きたかった」、とおっしゃられたことがありました。私はその時の作品を見て、確かに作り手さんがおっしゃるように大きなポストは不釣り合いに見えました。しかし作り手さんの話を聞いていると、ここにはやはり大きなポストが必要なんだ、と腑に落ちたのです。
多分その時、作り手さんは誰かとのコミニュケーションを切に望んでいたのではないかと思うのです。その思いが大きなポストとして現れたのではないかと察することができます。

自己実現して向かいたい先はどこなのだろうか、それは一体何なのだろうか、という思いが作り手さんの中にあると、そのための課題が現れたりします。
ファシリテーターは、理解できるところで、その方向性を示したりします。

是非、箱庭自己実現コースへおいでください。