子どもが生まれる順番・その2

シュタイナー教育の書籍『子供が生まれる順番の神秘』カール・ケーニッヒ著、この本の著者は、人がこの世で果たす役割の違いを出生順序に求めています。

その著書によれば、1番目生まれた第一子は、両親にとって考えられ得る限りの準備がなされて生まれてくるので、他の子どもたちとは別個の存在であるようです。

著者は、第一子はまもり手であるとしています。信念のまもり手であり、伝統や家族のまもり手です。自分の好き嫌いに関係なく、過去に固執しなければならないようで、第一子は一般的に頼りがいがある子に育つようです。

第二子はどうでしょうか。第二子は、「個人心理学」のアドラーによると、権威などに何の魅力も感じず、未知なるものへの突進者であり、発見者であるようです。アドラー自身も第二子でした。第二子は、自分の兄や姉と張り合おうという意図を持っておらず、ましてやまもり手ではないようです。

きょうだいの死によって、第二子が第一子の役割を背負わされ時には、不調和が起こるそうです。聖書に「カインとアベル」のお話がありますが、その話は典型的、元型的な内容です。

さて、ここで私自身の事を考えてみると、やはり第二子として生まれているのにもかかわらず、姉の死によって第一子の役割を親に期待されて育ちました。やはりどのようにすれば親の愛が得られるのか混乱していたのでしょう、幼い日の自分に思いが至ります。

両親が亡くなった今、もっと自由に未知なるものに可能な限り挑戦していきたいですね。