アタッチメントは、生涯に渡って人生に関わります

こんにちは、ご無沙汰しました。心理カウンセラーふじいさちこです。

ブログを書くのがとても久しぶりになってしまいました。何事もちょっとお休みすると、始まりが大変です、敷居が高くなってしまいました。やはり、絶え間なく継続することが大事ですね。

さて、ブログをお休みしている間にいろいろなことがありました。一番の大きな出来事は、孫の幼稚園児のまるちゃんが、パパの実家の我が家で夏休みを過ごすことになったことです。ママは、これから生まれる妹か弟の出産を前に、大事をとって入院しています。

まるちゃんの心は、今とても複雑です。ママは、まるちゃんよりも赤ちゃんのことが第一になってしまうのではないか、パパも仕事があるのでまるちゃんにずっとつきっきりというわけには行かず、まるちゃんを置き去りにして仕事に出かけたら帰ってこないのではないかという不安です。パパの出勤前は「パパ、行かないで‼︎」と、大泣きしてしまいます。大泣きしているまるちゃんと共に残されたじいじいとばあばあは、大弱りです。でも、まるちゃんはしばらくひとりで心を整理して落ち着くと、また笑顔になれます。そして最近では、笑顔でパパを見送っています。

 そんな様子を見て、私は息子に「愛着がしっかり育っていると言うことだから、いいことだよ」と言ってしまったところ、息子から「そんな、解釈だけされても困る！」と顰蹙を買ってしまいました。息子には顰蹙を買ってしまいましたが、まるちゃんは充分に両親に愛されて愛着がしっかり形成されているということです。

 皆さま、「愛着」と言う言葉をご存知でしょうか、英語で「アタッチメント」という概念で、子どもにとっては重要な概念です。この「アタッチメント」は、乳児が養育者との親密な関係を求め、その人との接近を通して安心し安全の感覚を得ようとする行動傾向です。この発達早期の養育者との相互的な対人関係によって確立する「内的作業モデル」というのが、成人期以降の、その子の対人関係を築く上での土台となるので、とても大事なものなのです。

 幾つになっても、親から充分に愛されなかったという心の傷は、人生に大きな影を残します。インナーチャイルドの問題も、「アタッチメント」が充分に形成されなかったと考えられます。でも、確実に癒す方法もあります、関心のある方は、ご相談ください。

暑すぎる夏、どうぞ、お身体、ご自愛くださいませ。